陸前高田へ 災害ボランティアに参加    2012.05.07〜05.11

奇跡の一本松   数万本の松があった松原で 一本だけ残ったのだ。

昨年3月の東日本大震災・津波災害の後、

この地区への復旧、復興のお手伝いに行きたいと、思ってはいたが、

そのような機会が取れずに過ぎてきたが、今回その時間が取れる事になったので、

4〜5日間のボランティアに参加する事にする。

月火は、ボランティアセンターが休みの為、

連休明け 5/9(水)〜5/13(日)の5日間を予定して、宿の予約も取る。

しかし、群馬の母校のOB達への指導日が、5/11となってしまった為、

陸前高田で活動できるのは、5/9.10の2日間のみとなってしまった。

2日間しかできないのであれば、行き来にかかる費用を、現金で寄付した方が役に立つか、と悩むが、

まずは、現地に行ってボタンティア活動をする事に意義がある。

自己満足でも良いから、と名古屋港を目指す。

太平洋フェリーで、名古屋〜仙台間 マイカープランと使うと、自走して行くより安いのだ。

 

2012.05.07 名古屋港 

19時出航の太平洋フェリー「いしかり」で、仙台へ。

乗船を待つ

船長になり、出航

途中すれ違った、同型船の「きそ」

仙台に到着、車に乗車

2012.05.08 仙台港〜岩手県気仙郡住田町

翌日の16時50分に仙台港へ到着。

陸路、陸前高田の隣り町住田町の宿へと向かう。

仙台港北ICで乗れば、そのまま東北道へと接続していたのだが、

カーナビがそれを認識しておらず、東北道 泉ICまで、一般道で走る。

長者原SAで夕食を食べ、東北道を水沢ICで降り、国道397号線で 宿に8時すぎに到着。

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2012.05.09 陸前高田

陸前高田ボランティアセンターへ、8時20分ごろ到着。

まずは、記念写真

ボランティアが集まってくる

注意事項の説明

ホワイトボードに書かれた、注意事項

昼食を購入したコンビニは、仮設店舗で営業中

漁協に到着 漁協の建物も崩壊している。

受付、マッチング後、現地へ移動。

この日の作業は漁協からの依頼で、魚網の修理、 牡蠣の筏作成、漁港の瓦礫撤去。

魚網の修理、筏作製は、速さが求められるとの事で 5名づつの募集。

魚網や、筏など触った事もない私は、速さを求めない、漁港の瓦礫撤去に参加する。

この作業参加者は、約20名

各漁港の瓦礫は、以前撤去されていたのだが、

先日の悪天候、高波で瓦礫、流木などが打ちあげられ、漁港の機能を果たせなくなってしまったそうだ。

魚港に打ち上げられた、瓦礫の撤去作業

レイキ(熊手)で作業

大きい流木は、チェーンソウで切り、ネコで運ぶ

混ざったプラスティック類などを仕分け

電柱に漁具がひっかかっている

順調に作業は進む

この日のリーダー Sさんは、岩手県出身で、何と愛知県在住 隣り街の方であった。

15時ごろ、この日の作業は終了。

奇跡の一本松

仮設の陸前高田市役所

ボランティア参加の場合、災害派遣車両の証明書をもらえば、高速料金が無料になるとの事を聞き、

ボランティアセンターで活動証明書をもらい、市役所へ持って行き「災害派遣等従事車両証明書」を発行してもらう。

これは、映画のセットなどではなく、現実の光景なのであります。

市内の状況を視察し、TVなどでは見ていたが、あまりの凄まじさに声を失ってしまう。

市内の状況の写真はこちら

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2012.05.10. 陸前高田(2日目)

ボランティアセンターへ 8時半

マッチングで昨日と同じ漁港の作業に参加

昨日と顔ぶれは少し違うが、この日の参加者も約20名

この日のリーダーは、横浜市から何度も参加している方で 高速道無料の情報を頂いた方。

午後から雨の天気予報で、昼休憩を13時からに変更して作業を進める。

午後、 雨が降り、一時作業を 中止するがすぐやんだので、

14時半すぎまで作業ができた。

20人でまる二日かかったが、この漁港の瓦礫は完璧に片付いた。

数日後、重機が入り、トラックで運搬する予定。

昼頃には、先が見えてきた。

午後2時半過ぎには、こんなにきれいになった。

作業完了

持ってきたスコップを寄付

2日間共、20人で作業したが、

皆さん、不平不満もでず、自然に役割分担もできて、

すごく効率の良い作業が進んだ事に驚きを感じる。

 

これが、仕事だったら、不平不満の言葉も多くでて、作業をサボる人もでると思うが・・・・、

この2日間の20人、名前も知らない人達であるが、この素晴らしい仲間に感謝したい。

 

翌日18時前には、群馬県桐生へと着かなくてはならない為、

せめて遠野の桜観光でも、と思いボランティア終了後、遠野の福泉寺へと向かう。

福泉寺の庭園は閉園 桜も散り終わり

桜をあきらめ、かっぱ渕で、キュウリを餌に河童釣り。

しかし、到着が16時半過ぎになってしまった為、庭園は閉園していた。

桜も散り果て、終っていた。

遠野名物の河童にでも会って行こうと、かっぱ渕へ。

かっぱ釣りをしていたら、

「長靴などはいてきて、本気でかっぱを捕る気かね〜」と声を掛けられる。

私達はボランティア作業後に来たので、踏み抜き防止の鉄板入りインソールの入った長靴をはいていたのだ。

声を掛けてきたのは、

カッパ淵の守っ人(まぶりっと)  二代目 カッパおじさん 運萬治男 さんであった。

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かっぱ おじさんの話

ここの河童は、馬を川に引き込もうとしたが、失敗し村人に捕まってしまった時、

この寺の和尚さんが、河童を放してやったのだそうな。

その後、寺が火事になり、和尚さんが村人に助けを求めに行き、戻ってきたら、

火は消えていた。

河童が恩返しに、頭の皿で水を運び火事を消してくれたのだそうだ。

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かっぱ渕のいわれ

常堅寺

かっぱの狛犬

普通の狛犬もいるのだ。

カッパ寺の常堅寺は、4月の突風で、樹齢千年以上といわれる大木が倒れ立ち入り禁止であるが、

かっぱおじさんが、「境内を通って帰るので、後を付いてきて良いよ。」

と言ってくれたので、寺の境内で、珍しいカッパの狛犬など見物できた。

    この寺の立ち入り禁止は、この2日後の 5/12に解除された。

帰り道 畑の中、道もない所にあった お堂

国道沿いの おそ咲きの桜を楽しむ

3泊した、高橋旅館

この日の夕食

2012.05.11. 陸前高田〜群馬・桐生

3泊した住田町の宿に別れを告げ、

陸前高田、気仙沼から一関ICで東北道へ

群馬・桐生へと向かい、北関東道 太田桐生ICで降りる。

災害派遣等従事車両証明書を料金所で出したら、本当に無料だった。

8時半すぎに出発し、桐生到着は、16時半ごろであった。

走行距離 480km 陸前高田は、関東からでも遠い

これは、その2枚目 前橋南〜岡崎

災害派遣等従事車両証明書は、

一関〜太田桐生

前橋南〜岡崎 の 2枚を発行してもらった。

  つないで陸高   なじょにがすっぺ

みんなでつなごう ボランティアの絆

なじょにがすっぺ 「なんとかしよう、なんとかしなくっちゃ」

5/11 故郷 群馬桐生の母校での指導を行う。

 

2012.05.12. 群馬 桐生 〜 愛知 自宅

5/12 前橋の友人宅で泊まり、久しぶりに飲むうもりだったが、

私、かみさん共に、風邪を引いたか、ひどい咳が出てしまったため、

友人にうつしてはいけないと、挨拶のみで、5/12 自宅へと帰宅した。

桐生〜自宅 460km

陸前高田〜自宅は、片道走行距離 940km となる。 

 

この風邪らしき症状に、1週間以上も悩まされる事になってしまうのだった。

 

ボランティア活動中に、誰かが言っていた。

「ボランティア活動は、自己満足だけですから」

そうなのだ、そう思って自己満足のために活動する。

だから誰からも感謝の念は期待しない。

でも、それが誰かの役にたてる事になれば、それは嬉しい事なのだ。