御在所岳を登る              2012.11.18

中道  地蔵岩   「落ちそうで落ない」 受験祈願の名所だそうだ

記述 : ハルかみ   

紅葉登山!『いとこ』に誘われて 御在所岳に登った。

 

前日は 低気圧を思わせる大雨で 寒気が流れ込んで雷も轟いた。

あれ?  日頃の行いは、いいはずなのに・・・

朝起きると 冷え込みは厳しいが雨もやみ 出発。

5時半に名古屋を出て 現地駐車場に7時到着。

風は冷たく 御在所岳上空のみ黒い雲が覆う。

微雨で レインウエアをはおるが ザッククカバーは装着なし。

怪しい雲は 強い風に次々と流れ 青空も見え始めた。

現地駐車場に到着

青空も見え始めた。

中道登山道口

岩の間の水路を歩く

7時30分 中道登山道口に到着 パーティは4人。

紅葉の見ごろとあって ぞくぞくと人が登り 記念写真も撮りづらい。

いきなり岩の間の水路を歩く。前日の雨で 濡れて滑り易い。

前を行く『いとこ』は リズムよく足を進め その足場をたどっていけばいいのだが すぐに距離が開く。

冷たい風が体を刺す 思った以上に 急坂で 4本脚で歩くイメージ。

御在所ロープウェイ

おばれ岩

ふと 足もとばかり見ていた目をあげると 目の前をロープウェイが駆け上がってくる。

おばれ岩 地蔵岩など 奇岩が楽しませてくれる。

岩が乾いていて天気が良ければ よじ昇ったりして遊ばせてくれそうだ。

めまぐるしく変わる天候に 上着を脱いだり羽織ったり。体が冷えるのを避けるため 休憩はできず。

ザックカバーも 初めて使った。

ザックカバー使用

地蔵岩

右手は谷が深く切れ込んでいる 崩壊地。

横風が強く 風待ちをして 細い尾根を渡る。

キレット 鎖場など 変化にとんだ登山道を進む。

谷が深く切れ込んでいる 崩壊地

富士見台

登山道の頂上手前で 突然 私は力が抜けて膝をついてしまう。

革の手袋に水がしみて 手が凍え 体全体が冷え切ってしまって足が止まってしまったのだ。

濡れて凍りかけた手袋を脱がせてもらい

指の動かない真赤な手に使い捨てカイロを置いて 『いとこ』から スキー手袋を借り暖をとった。

怖い 

山の急変で 事故が起こるのは この延長なのだろう。

鎌ヶ岳

山上公園に到着

外では 昼食が取れないので ロープウェイ乗り場の食堂で 温かいうどんとおにぎりで体をあたためる。

さあ、あと一息で1,212mの山頂だと 建物を出ると ひょうが降り強風に押し戻される。

真っ白で 見晴らしもないので 下山することにする。  

 

帰りは裏道を降りる。

国見峠を過ぎ 天気がよければ国見岳に行ける。

川沿いに降りると 巨岩が川を埋め尽くし 荒れた山肌が続く。

『土石流で 山が崩壊したんだ。』

悲しそうに 『いとこ』がつぶやいた。

以前は 裏道は 小川が流れ 森林の中を下山したそうだ。

湧水が疲れた喉を潤した。下山したらコーヒーをとペットボトルに水を汲む。

荒れた山肌

水を汲む

『しかし、人はすごいよ。』

数年で 裏道は新しく作られ ボランティアの人々が押しつぶされた藤内小屋を再建した。

その藤内小屋で記念撮影。 ハルは シャッターの係り。左横にいるとご想像ください。

川を渡る

藤内小屋で記念撮影

また また 新しい体験をしてしまった。

生憎、紅葉は盛りを過ぎていたが 素晴らしい景色を楽しめた 

次は 花の時期に訪れたい。

四日市市、 伊勢湾の向こうは知多半島が見える。